アフィリエイトの否認とは?否認できる理由・できない理由と成果条件の決め方
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アフィリエイトの運用を始めると、発生した成果をすべて承認してよいのかで迷う場面が出てきます。
特に金融商材では、申込のあとに審査や本人確認があるため、報酬の対象にしてよい申込かどうかの判断が複雑になりがちです。アフィリエイト広告の広告主の方は、下記のような悩みを抱えていることも多いでしょう。
- 審査に落ちた申込も、報酬を払わないといけないのか
- 否認が多いと、メディアとの関係が悪くなるのではないか
- どこまでなら否認してよいのか、基準が分からない
否認の基準は、始める前に決めた成果条件でほぼ決まります。条件をあいまいにしたまま始めると、あとから否認したくてもできない申込が増えてしまいます。審査のある金融商材ほど、この差は大きく出ます。
本記事では、アフィリエイトで否認できる理由とできない理由、成果地点と成果条件の決め方、毎月の承認と否認の流れを解説していますので、ぜひお役立てください。
この記事でわかること
- アフィリエイトの否認は、成果条件に当てはまらない申込を成果から外すこと
- 否認できるのは、重複、成果条件の対象外、虚偽や不正の3つが中心
- 審査落ちや解約を否認の理由にしたいなら、始める前に成果条件へ書いておく
- 否認を減らすには、成果キー、対象外の条件、申込データの共有を先に決める

アフィリエイトの否認は成果条件に当てはまらない申込を成果から外すこと
アフィリエイトの否認とは、発生した成果のうち、成果条件に当てはまらない申込を報酬の対象から外すことです。

成果報酬型広告であるアフィリエイトの成果は、申込があった時点で「発生」し、広告主の申込データと照合したうえで承認か否認かが決まります。報酬の対象になるかどうかで並べると、成果は次の3つの状態をたどります。
| 成果の状態 | 意味 | 報酬の対象 |
|---|---|---|
| 発生 | 申込の通知を受け、照合を待っている | まだ決まっていない |
| 承認(確定) | 成果条件を満たすと確かめた | 対象になる |
| 否認 | 成果条件に当てはまらないとして外した | 対象にならない |
否認は、広告主の都合で報酬を減らすための操作ではありません。物差しになるのは、始める前に決めた成果条件です。その条件に合わない申込だけを外す操作だと考えておくと、判断がぶれません。
アフィリエイトで否認できる理由は主に3つ
アフィリエイトで否認できるのは、重複した申込、成果条件の対象外の申込、虚偽や不正が疑われる申込の3つが中心です。
どれも、成果条件やメディアとの規約に照らして、報酬の対象にならないと説明できる申込です。理由ごとに分けると、以下の3つになります。
- 同じ人の2回目以降の申込は重複として否認できる
- 成果条件の対象外の申込は否認できる
- 虚偽や不正が疑われる申込は否認できる
それぞれ詳しく解説します。
同じ人の2回目以降の申込は重複として否認できる
同じ人が何度申し込んでも、報酬の対象は1件目だけ、というのが一般的な扱いです。
アフィリエイトでは、同じ人が別の日に別の記事から申し込むこともあり、計測の上では別々の成果として発生します。重複かどうかを見分ける手がかりは、次の3つの情報です。
- 申込番号や会員番号などの成果キー
- 申込の日時
- 広告主の申込データにある、申込者を見分ける情報
計測の段階では、同じクリックからの2回目以降の成果は重複として外されることが多いです。ところが、別のクリックからの申込は、広告主のデータでしか見分けられません。同じ人の申込をどう扱うかは、成果条件にあらかじめ書いておきましょう。
成果条件の対象外の申込は否認できる
「新規の申込に限る」と決めていれば、すでに会員である人の申込は否認の理由になります。
金融商材では、新規の申込に限る、本人確認の完了までを成果にするなど、商材ごとに細かい条件を決めることがよくあります。条件ごとに、否認の対象になる申込を下記の表に並べました。
| 成果条件の例 | 否認の対象になる申込 |
|---|---|
| 新規の申込に限る | すでに会員や契約者である人の申込 |
| 本人確認の完了までを成果にする | 本人確認が済まないまま止まった申込 |
| 対象の年齢や地域を決めている | 条件を満たさない人の申込 |
成果条件は、メディアが記事を書く前に読める形で示しておくことが大切です。条件が後から増えると、メディアは報酬の見込みを立てられません。見込みの立たない広告は、記事で扱いにくくなってしまいます。
虚偽や不正が疑われる申込は否認できる
虚偽の申込や、不正な方法で集めた申込は、否認してかまいません。
成果1件あたりの報酬が高い金融商材では、報酬を目的にした不正な申込(アドフラウド)が起きることがあります。否認の対象になる不正には、例えば以下のようなものがあります。
- 架空の情報や他人の情報を使った申込
- メディアの運営者や関係者による自己申込
- 対価を渡して申込を促した申込
不正が疑われるときは、否認の前に、どの申込がなぜ疑わしいのかを記録しておくと、あとで説明に困りません。Finfluenceが不正の判定と対応の流れをどう決めているかは、不正対策・品質方針で公開しています。
アフィリエイトで否認できないのは成果条件に書いていない理由
成果条件に書いていない理由では、原則として否認できません。

メディアは成果条件を前提に記事を書いています。あとから決めた理由で否認されると、報酬の見込みが崩れてしまうからです。否認の理由にしにくいものとしては、次の2つが代表的です。
- 与信審査に落ちた申込
- 成果が確定した後の解約
それぞれ詳しく解説します。
与信審査に落ちた申込は成果条件に書いていなければ否認できない
申込の完了を成果にしている限り、与信審査に落ちたことだけでは否認できません。
審査の結果を成果に反映したいなら、成果地点そのものを審査の通過にしておく必要があります。成果条件の決め方によって、審査に落ちた申込の扱いは次のように分かれます。
| 成果条件の決め方 | 審査に落ちた申込の扱い |
|---|---|
| 申込の完了を成果にする | 成果として承認する |
| 審査の通過を成果にする | 成果の対象にならない |
| 契約の完了を成果にする | 成果の対象にならない |
審査の通過や契約の完了を成果にするときは、審査のあとに成果を送る仕組みが必要になります。つまりASPの選び方では、審査のあとに成果を送れる計測の方式に対応しているかが、1つの分かれ目になります。
成果が確定した後の解約は否認の理由にしにくい
解約したのが成果の確定より後なら、その解約を理由に否認するのは難しいのが一般的です。
一度確定した成果は、請求や報酬の支払の対象として扱われるためです。解約を成果の扱いに反映したいなら、あらかじめ以下の3点を決めておく必要があります。
- 確定までに、どの時点の状態を確かめるか
- 確定する前に解約した申込を、どう扱うか
- 解約の扱いを、メディアにどう示すか
解約の扱いは、成果条件と同じく、メディアが記事を書く前に示しておきましょう。確定の後で扱いを変えれば、請求と支払をやり直す手間まで生じます。
アフィリエイトの成果地点は確かめやすさと事業への価値で決める
コンバージョンとして数える成果地点は、確かめやすさと、自社の事業にとっての価値の両方で決めましょう。
成果地点を申込に近い位置に置くほど計測はしやすくなり、契約に近い位置に置くほど事業への価値は高くなります。金融商材でよく使われる4つの成果地点を比べると、下記の表のようになります。
| 成果地点 | 確かめやすさ | 事業への価値 | 否認の起きやすさ |
|---|---|---|---|
| 資料請求 | 高い | 低め | 起きにくい |
| 申込の完了 | 高い | 中くらい | 審査落ちの扱いで起きやすい |
| 審査の通過 | 中くらい | 高い | 起きにくい |
| 口座開設や契約の完了 | 低め | 高い | 起きにくい |
成果地点を後ろに置くと、成果が確定するまでの時間が長くなります。メディアの側から見れば、記事を書いても成果を実感しにくい状態です。始めたばかりの時期は申込の完了を成果にし、審査落ちの扱いを成果条件に書いておくなど、自社の状況に合わせて決めるのが向いています。
アフィリエイトの否認を減らすには始める前に3つを決める
否認を減らすには、成果キー、対象外にする条件、申込データの共有のしかたの3つを、始める前に決めておきましょう。
否認が多く出るのは、成果条件があいまいなまま始めたときや、照合に使う情報がそろっていないときです。裏を返せば、始める前に決めておくことは以下の3つに絞れます。
- 申込ごとに重ならない成果キーを決める
- 対象外にする申込の条件を書き出す
- 申込データを共有する時期と形式を決める
それぞれ詳しく解説します。
申込ごとに重ならない成果キーを決める
申込番号のように、1件の申込を1つに見分けられる値を成果キーにしましょう。
成果キーは、計測で発生した成果と、広告主の申込データを1件ずつ結び付けるための値です。よく使われるのは、次のような値です。
- 申込番号
- 会員番号や顧客番号
- 申込に使われたメールアドレス
メールアドレスを成果キーにすると、同じ人の2回目以降の申込を見分けやすくなります。その一方で、個人に関わる情報をASPに渡すことになります。使う値を決めたら、プライバシーポリシーや外部送信の公表内容と食い違いがないかも確かめておくと安心です。
対象外にする申込の条件を書き出す
否認の理由にしたい条件は、あとから足すのではなく、始める前にすべて書き出します。
書き出した条件がそのまま成果条件になり、メディアが記事を書くときの前提になります。少なくとも以下の4項目は、書き出しに入れておきたいところです。
- 新規の申込に限るかどうか
- 審査や本人確認のどの時点までを成果にするか
- 同じ人の2回目以降の申込をどう扱うか
- 対象にする年齢や地域の条件
書き出した条件は、社内の申込の担当者にも見てもらいましょう。実際の申込の流れと食い違う条件があると、照合の段階で判断に迷うことになります。
申込データを共有する時期と形式を決める
照合に使う申込データは、いつ、どんな形で受け渡すかを先に決めておきます。
データが届く時期が毎月ばらつくと、承認と否認の判断が遅れ、成果の確定も遅れます。決めておきたいことを、例とあわせて次の表にまとめました。
| 決めること | 例 |
|---|---|
| 共有する時期 | 毎月、確定の期限より前の決まった日 |
| ファイルの形式 | CSV など、表計算ソフトで開ける形式 |
| 含める項目 | 成果キー、申込の日時、成果条件を満たしたかどうか |
形式が毎月同じであれば、照合は表の突き合わせで済みます。とはいえ、最初から形式が合うとは限りません。初回の共有の前に見本のデータを1回送り、照合できるかを試しておきましょう。
アフィリエイトの承認と否認は毎月の照合で確定する
アフィリエイトの承認と否認は、毎月、発生した成果と申込データを照合して決めます。

照合の結果は、承認した成果の確定と、その月に払うアフィリエイトの費用に直結します。1か月の中では、以下の5つの段階を順に進みます。
- 月の間に成果が発生する
- 広告主が申込データを共有する
- 成果キーで成果と申込データを照合する
- 成果条件に合う成果を承認し、合わない成果を否認する
- 承認した成果が確定し、請求の対象になる
否認した理由を1件ずつ記録しておけば、メディアから問い合わせが来ても答えに詰まりません。成果地点や成果条件の決め方は、資料「成果報酬型広告のはじめかた」にまとめました。条件を書き出すときの下書きとして、始める前の準備にご活用ください。
アフィリエイトの否認に関するよくある質問
ここでは、アフィリエイトの否認に関するよくある質問に回答します。成果条件を決める際の参考にしてください。
否認が多いとメディアに嫌われますか?
成果条件に沿った否認であれば、それだけで関係が悪くなることは多くありません。
メディアが困るのは、否認の理由が分からないときや、始めたあとに条件が変わったときです。成果条件を先に示し、否認の理由を説明できるようにしておけば、否認があっても関係は保ちやすくなります。
否認の理由はメディアに伝わりますか?
ASPによって、否認の理由をメディアにどこまで伝えるかは異なります。
伝える場合も、申込者の個人に関わる情報は伝えず、理由の区分だけを伝えるのが一般的です。区分の分け方は、例えば下記の3つです。
- 重複した申込
- 成果条件の対象外の申込
- 虚偽や不正の疑いがある申込
区分をそろえておくと、メディアは記事の書き方や集客の方法を見直しやすくなります。
承認率はどのくらいが目安ですか?
承認率は、商材や成果地点、成果条件によって大きく変わるため、一律の目安はありません。
同じ商材でも、申込の完了を成果にするか、審査の通過を成果にするかで承認率は大きく変わります。他社の数字と比べるより、自社の承認率の推移と否認の理由の内訳を見るほうが、改善につながります。
提携の否認と成果の否認は違うものですか?
違うものです。
提携の否認は、メディアが広告を載せたいと申し込んだときに、広告主やASPがその申込を断ることを指します。本記事で扱っている成果の否認は、提携して掲載が始まった後に発生した成果を、報酬の対象から外すことです。提携の否認では、そもそも記事に広告が載らないため、成果が発生することもありません。
