タイアップ記事とは?記事広告との違いやメリット・デメリット、進め方を解説
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商品を広く知ってもらいたいとき、候補に挙がりやすいのがタイアップ記事です。
タイアップ記事は、メディアの読者に向けて商品を詳しく紹介できる一方、費用のかかり方や成果の見え方がほかの広告と違うため、どう使えばよいか迷いやすい手法でもあります。広告主やマーケティング担当者の方は、下記のような悩みを抱えていることも多いでしょう。
- タイアップ記事と記事広告、アフィリエイト記事の違いが分からない
- 費用をかけても、申込につながるのか不安
- 記事広告で、表示のルールをどう守ればよいか分からない
タイアップ記事は、申込を直接集めるよりも、商品を知ってもらい、信頼してもらうことに向いた広告です。単独で申込の数を追うと、費用が割高に見えてしまいます。申込を集めるほかの手法と組み合わせて使ってはじめて、費用に見合った成果につながりやすくなるのです。
本記事では、タイアップ記事の仕組み、ほかの広告との違い、メリットとデメリット、アフィリエイトとの使い分けを解説していますので、ぜひお役立てください。
この記事でわかること
- タイアップ記事は、メディアと広告主が一緒に作る記事広告
- 純広告やアフィリエイト記事とは、作る人と費用の払い方が違う
- タイアップ記事にもPR表記が必要で、表示の責任は広告主が負う
- タイアップ記事で知ってもらい、アフィリエイトで申込を集める使い分けが合う

タイアップ記事はメディアと広告主が一緒に作る記事広告
タイアップ記事は、メディアが広告主と一緒に企画し、メディアの記事の形で商品やサービスを紹介する広告です。

記事広告とも呼ばれ、ふだんの記事と同じような見た目で、メディアの編集者や書き手が取材や執筆を担うネイティブ広告の一つです。ほかの広告と比べたときの特徴は、以下の3つにまとまります。
- メディアの編集者が、読者に合わせた切り口で書く
- メディアの読者に、ふだんの記事と同じ形で読んでもらえる
- 広告であることを示すPR表記が付く
広告主が自社の言葉で書く広告と違い、メディアの視点で書かれるため、読者に受け入れられやすいのが特徴です。とはいえ、ふだんの記事と見分けがつかないままでよいわけではありません。広告であることは、記事の中で分かるように示す必要があります。
タイアップ記事と純広告、アフィリエイト記事は作る人と費用の払い方が違う
タイアップ記事と、よく比べられる純広告やアフィリエイト記事は、作る人と費用の払い方が大きく違います。
3つの違いを押さえておくと、目的に合う手法を選びやすくなります。作る人、見た目、費用の払い方、向いている目的の4点で並べると、下記の表のようになります。
| 比べる点 | タイアップ記事 | 純広告 | アフィリエイト記事 |
|---|---|---|---|
| 作る人 | メディアの編集者 | 広告主 | メディアの運営者 |
| 見た目 | メディアの記事 | バナーや広告枠 | メディアの記事 |
| 費用の払い方 | 掲載と制作の費用を先に払う | 掲載の期間や表示の回数で払う | 成果が出た分だけ払う |
| 向いている目的 | 知ってもらう、信頼してもらう | 広く目に触れる | 申込を集める |
それぞれ詳しく解説します。
純広告は広告主が作った広告を枠に出す
純広告は、広告主が作ったバナーや広告文を、メディアの決まった広告枠に掲載する広告です。
掲載の期間や表示の回数に対して費用を払う形が多く、多くの人の目に触れさせたいときに向いています。タイアップ記事と比べると、違いは以下の3点に表れます。
- 純広告は広告主が作り、タイアップ記事はメディアが作る
- 純広告は短い言葉で伝え、タイアップ記事は詳しく説明できる
- 純広告は広告と分かりやすく、タイアップ記事は記事として読まれる
金融商品のように詳しい説明が必要な商品では、短い言葉だけの純広告では伝えきれないことがあります。バナーで名前を覚えてもらっても、仕組みや条件までは伝わらないためです。その場合は、詳しく説明できるタイアップ記事と組み合わせるのが効果的です。
アフィリエイト記事は成果が出た分だけ費用を払う
アフィリエイト記事は、メディアが自分で書いた記事から申込などの成果が出た分だけ、広告主が報酬を払う成果報酬型広告です。
見た目はタイアップ記事とよく似ています。分かれ目は、費用を先に払うか、成果が出てから払うかです。2つを並べると、下記のような違いになります。
- タイアップ記事は掲載の前に費用が決まり、アフィリエイト記事は成果に応じて費用が決まる
- タイアップ記事は1本の記事を作り込み、アフィリエイト記事は多くのメディアに広がる
- タイアップ記事は知ってもらうことに、アフィリエイト記事は申込を集めることに向く
なお、書くのがメディアでも、報酬を払って掲載を依頼している以上、アフィリエイト記事の表示の責任は広告主が負います。
タイアップ記事のメリットは信頼と詳しい説明
タイアップ記事のメリットは、メディアの信頼を借りて、商品を詳しく説明できることです。
仕組みや条件を理解してもらってから検討される商品ほど、短い広告だけでは伝わりにくくなります。そうした商品で効いてくるのが、次の3つのメリットです。
- メディアの読者に信頼されやすい
- 商品の仕組みや使い方を詳しく説明できる
- 記事が残り、公開後も読まれ続ける
それぞれ詳しく解説します。
メディアの読者に信頼されやすい
同じ商品の紹介でも、読者がふだんから読んでいるメディアの記事として届くと、信頼されやすくなります。
広告主が自分で商品のよさを伝えるよりも、メディアの視点で紹介されるほうが、読者は受け入れやすいからです。ただ、どのメディアでも同じように信頼が得られるわけではなく、下記の条件がそろってはじめて効いてきます。
- 自社の商品を検討しそうな読者が集まるメディアを選ぶ
- メディアの編集方針に合った切り口で企画する
- 商品のよさだけでなく、向いている人と注意点も書く
読者に合わないメディアを選ぶと、記事が読まれても商品への関心にはつながりません。メディアを選ぶときは、読者の層と、これまでの記事の内容を確かめましょう。
商品の仕組みや使い方を詳しく説明できる
タイアップ記事では、短い広告では伝えきれない商品の仕組みや使い方を、順を追って説明できます。
手数料や条件、申込の流れなど、読者が気にする点が多い商品ほど、記事での説明が役立ちます。記事の形だからこそ説明しやすいのは、例えば次のような内容です。
- 商品の仕組みと、ほかの商品との違い
- 申込から利用開始までの流れ
- 実際に使うときの注意点
詳しく書けるぶん、気をつけたいのが条件の食い違いです。条件を書くときは、広告主が公表している条件と食い違わないよう、公開の前に必ず確かめましょう。条件が変わったときに記事を直せるかも、メディアと事前に決めておくと安心です。
記事が残り、公開後も読まれ続ける
掲載の期間が終わっても記事が残る場合があり、そうなるとタイアップ記事は検索から読まれ続けることがあります。
ただし、記事が残るかどうかや、残る期間は、メディアとの契約によって異なります。契約の前に確かめておきたいのは、下記の3点です。
- 掲載の期間と、期間が終わったあとの記事の扱い
- 記事から自社のサイトへのリンクの有無
- 条件が変わったときの記事の修正の方法
記事が長く残るのは、良いことばかりではありません。残る期間が長いほど、古い条件のままになるおそれも高まります。公開後の修正の方法まで決めてから契約を結ぶと、あとで困りません。
タイアップ記事のデメリットは費用の先払いと成果の読みにくさ
タイアップ記事のデメリットは、費用を先に払うことと、申込などの成果が読みにくいことです。
メリットだけを見て進めると、費用に見合う成果が出たのか判断できないことがあります。先に知っておきたいデメリットは、以下の2つです。
- 成果が出る前に費用を払う
- 申込への効果を測りにくい
それぞれ詳しく解説します。
成果が出る前に費用を払う
タイアップ記事は、記事の制作と掲載の費用を、成果が出る前に払うのが一般的です。
記事が読まれなかったり、読まれても申込につながらなかったりしても、払った費用は戻りません。先払いの負担を抑えるには、発注の前に下記を確かめておきます。
- 記事が届く読者の数の見込み
- 費用に含まれる内容(取材、執筆、掲載、記事への誘導)
- 追加の誘導の有無と、その費用
内訳が分かれば、ほかの広告と比べるときの判断がしやすくなります。初めてのメディアなら、いきなり複数本を発注せず、1本から試して反応を見るのも一つの方法です。
申込への効果を測りにくい
記事を読んだ人がその場で申し込まず、あとで検索して申し込む、という動きはタイアップ記事ではよく起こるため、申込への効果は直接測りにくくなります。
知ってもらうことに向いた広告なので、記事と申込の間に時間が空きやすいのです。申込の数に代えて、タイアップ記事の効果測定では以下のような目安を見ます。
- 記事が読まれた回数と、最後まで読まれた割合
- 記事から自社のサイトへ移った人の数
- 公開後に、商品名での検索や直接の訪問が増えたか
申込の数だけで評価すると、タイアップ記事の役割を見誤ることがあります。知ってもらうための広告として、どの指標で評価するかは、公開の前に決めておきましょう。
タイアップ記事にもPR表記が必要
タイアップ記事は広告なので、読者に広告であることが分かるようにPR表記を付ける必要があります。
2023年10月1日から、広告であることが分かりにくい表示は、景品表示法の不当表示の対象になりました。どのような表示なら広告だと明瞭になるのかは、消費者庁の運用基準が次のように示しています。
一般消費者にとって事業者の表示であることが明瞭となっていると認められるためには、一般消費者にとって、表示内容全体から、事業者の表示であることが分かりやすい表示となっている必要がある。例えば、以下の場合が考えられる。
ア 「広告」、「宣伝」、「プロモーション」、「PR」といった文言による表示を行う場合。
メディアが作る記事でも、この基準を満たすかどうかの責任は広告主にあります。PR表記は、ステマ規制に沿って、記事の冒頭など読者が最初に目にする位置に、分かりやすく入れましょう。
タイアップ記事で知ってもらいアフィリエイトで申込を集める
タイアップ記事で商品を知ってもらい、アフィリエイトで申込を集めると、それぞれの強みを生かせます。

検討に時間がかかる商品の読者は、商品を知り、ほかの商品と比べてから申し込むことが多く、段階ごとに合う広告が違います。段階ごとの読者の状態と、合う広告を並べたのが下記の表です。
| 検討の段階 | 読者の状態 | 合う広告 |
|---|---|---|
| 知る | 商品の名前や仕組みを知らない | タイアップ記事、純広告 |
| 比べる | ほかの商品と比べている | アフィリエイト記事(比較記事) |
| 申し込む | 申し込む商品を決めかけている | アフィリエイト記事、検索広告 |
タイアップ記事で知ってもらった読者は、あとで比較記事や検索で商品を探すことが多くなります。そのとき比較記事に商品が載っていなければ、せっかく生まれた関心はほかの商品に流れてしまいます。比べる段階と申し込む段階の受け皿を用意しておくと、タイアップ記事の効果が申込まで届きやすくなります。
タイアップ記事は企画から振り返りまで5つの手順で進める
タイアップ記事は、目的を決めるところから公開後の振り返りまで、5つの手順で進めると失敗しにくくなります。

いきなりメディアに依頼するよりも、先に目的と評価の指標を決めておくほうが、企画のぶれが少なくなります。順に並べると、以下の5つの手順です。
- 目的と、評価に使う指標を決める
- 読者の層が合うメディアを選ぶ
- メディアと企画を決め、取材と執筆を進めてもらう
- 公開の前に、表示のルールと条件の記載を確かめる
- 公開後の数字を見て、次の施策に生かす
手を抜きやすいのは手順4の表示の確認です。公開後に直すと、メディアとのやり取りからやり直しになり、手間が大きくなります。公開の前に必ず行いましょう。
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タイアップ記事に関するよくある質問
ここでは、タイアップ記事に関するよくある質問に回答します。記事広告を検討する際の参考にしてください。
タイアップ記事の内容は広告主が決められますか?
広告主が要望を伝えることはできますが、記事はメディアの編集方針に沿って作られます。
伝えたい要点と、書いてはいけない表現は、企画の段階でメディアに渡しておきましょう。あわせて、公開の前に広告主として内容を確かめる機会も設けてもらうと安心です。
タイアップ記事の費用の相場はどのくらいですか?
一律の相場はなく、メディアの読者の数や、費用に含まれる内容によって大きく変わります。
同じメディアでも、取材の有無や、公開後に記事へ人を呼ぶ誘導を付けるかどうかで、見積もりの額は変わります。比べるときは総額だけでなく、何が含まれているかの内訳と、記事が届く読者の数の見込みをそろえて見ましょう。
新聞や雑誌にもタイアップ記事はありますか?
あります。
新聞や雑誌でも、編集部が広告主と一緒に作り、記事の形で商品を紹介する広告が掲載されています。紙の媒体では、記事体広告と呼ばれることもあります。紙でもネットでも、広告であることが分かるように示す必要がある点は変わりません。
タイアップ記事とアフィリエイトはどちらから始めればよいですか?
申込を早く集めたいならアフィリエイト出稿から、商品の知名度を上げたいならタイアップ記事から始めるのが一般的です。
比べる段階と申し込む段階の受け皿としてアフィリエイトを先に用意し、そのうえでタイアップ記事で知ってもらう順番も考えられます。どちらから始めるかは、商品の知名度と、いまの申込の状況によって決めましょう。
受け皿を先に作る場合なら、次の順に進めます。
- アフィリエイトで、比べる段階と申し込む段階の受け皿を用意する
- タイアップ記事で、商品を知ってもらう
- 商品名での検索や申込の変化を見て、次の打ち手を決める
どの順番を選んでも、施策ごとの役割と評価の指標は先に決めておきましょう。