CPCとは?意味と計算方法、クリック課金の仕組みと下げる方法を解説
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検索広告やSNS広告を出していると、管理画面で必ず目にするのがCPCです。
CPCは、広告がクリックされるたびにいくらかかっているかを表す数字で、広告費の使われ方を知る基本の指標になります。広告を担当している方は、下記のような悩みを抱えていることも多いでしょう。
- CPCという言葉は知っているが、どう計算され、どう決まるのかが分からない
- 自社のCPCが高いのか安いのか、判断のしかたが分からない
- CPCを下げたいが、何を見直せばよいか迷う
CPCはクリックごとに費用がかかる広告の値段そのものですが、安ければよいという数字ではありません。100円のクリックでも、申込が1件も生まれなければ高くついたことになります。クリックの後にどれだけ申込が生まれたかと並べて見ないと、費用の良し悪しは判断できないのです。
本記事では、CPCの意味と計算方法、クリック課金の仕組み、ほかの指標との関係、目安の考え方、下げる方法と注意点を解説していますので、ぜひお役立てください。
この記事でわかること
- CPCは、広告がクリックされた1回あたりにかかった費用のこと
- 計算は広告費 ÷ クリック数で、実際に払う額は上限クリック単価を下回ることが多い
- 目安は業種やキーワードで大きく違うため、自社の過去の数字と申込1件の費用で判断する
- CPCが安くても申込が増えるとは限らず、CVRやCPAと並べて見る

CPCは広告がクリックされた1回あたりにかかった費用
CPCとは、広告が1回クリックされるごとにかかった費用のことです。
CPCは「Cost Per Click」の略で、日本語ではクリック単価と呼ばれます。管理画面や広告の説明で、CPCという言葉が出てくるのは主に次の3つの場面です。
- 広告の管理画面で、クリック1回あたりの平均の費用を見るとき
- クリックされたときだけ費用がかかる「クリック課金」の広告の料金を指すとき
- 広告を出す前に、キーワードごとの費用の見込みを調べるとき
クリック課金の広告では、広告が表示されただけでは費用はかからず、クリックされた時点で費用が発生します。検索広告の多くがこの形で、ディスプレイ広告やSNS広告でもクリック課金を選べることがあります。広告の種類ごとのWeb広告の費用のかかり方も、あわせて確かめておきましょう。
CPCは広告費をクリック数で割って求める
CPCは、同じ期間にかかった広告費を、クリック数で割って求めます。

広告の管理画面に出る「平均クリック単価」は、この計算で出した平均の値です。割り算に使うのは、以下の2つの数字だけです。
- 広告費:その期間に、広告にかかった費用の合計
- クリック数:その期間に、広告がクリックされた回数
それぞれ詳しく解説します。
広告費とクリック数から計算する
例えば、1か月の広告費が50,000円で、クリック数が500回だった場合、CPCは100円です。
同じ広告費でも、どれだけクリックされたかによってCPCは変わります。3つの広告で計算してみると、以下の表のように差が出ます。
| 広告 | 広告費 | クリック数 | CPC |
|---|---|---|---|
| 広告A | 50,000円 | 500回 | 100円 |
| 広告B | 50,000円 | 250回 | 200円 |
| 広告C | 30,000円 | 400回 | 75円 |
広告Bは広告Aと同じ費用をかけて、半分のクリックしか集められていません。反対に、広告Cは費用が最も少ないのに、クリックは広告Bより多く集めています。まずはこのように並べて、どの広告のクリックが高くついているかを確かめましょう。
平均の数字は広告やキーワードごとに分けて見る
平均のCPCが同じ100円でも、その中身は広告やキーワードごとにまったく違うことがあります。
分けてみると、50円のキーワードと300円のキーワードが混ざっている、ということも珍しくありません。分けて見るときは、下記の4つの切り口が使えます。
- キーワードごと
- 広告文や画像などの広告クリエイティブごと
- パソコンとスマートフォンなど、端末ごと
- 曜日や時間帯ごと
平均の数字だけを追うと、費用がかさんでいる原因が見えません。高いところと安いところを見つけてから見直す場所を決めるのが、遠回りに見えて近道です。
CPCはオークションで決まり、実際に払う額は上限を下回ることが多い
クリック課金の広告のCPCは、広告を出す会社どうしのオークションで決まります。

広告を出す側は、クリック1回に払ってよい上限を決め、その上限と広告の品質などをもとに、掲載される順番と払う額が決まります。ここで出てくる金額は、次の表の2つです。
| 金額 | 意味 |
|---|---|
| 上限クリック単価 | クリック1回に払ってよい上限として、広告を出す側が決める金額 |
| 実際のクリック単価 | クリック1回に対して、実際に請求される金額 |
それぞれ詳しく解説します。
上限クリック単価は1回のクリックに払ってよい上限
「1回のクリックに150円までなら払える」と決めた額が、上限クリック単価です。
Google広告のヘルプでは、上限と実際に払う額の関係を次のように説明しています。
実際のクリック単価は、1 回のクリックに対して請求される最終的な金額です。実際の請求額はほとんどの場合に、1 回のクリックに対して発生する料金の上限である上限クリック単価(上限 CPC)を(場合によっては大きく)下回ります。
つまり、上限クリック単価を150円に決めても、毎回150円を払うわけではありません。上限は予算の目安として決め、実際の平均のCPCは管理画面で確かめる、という使い分けになります。
実際に払う額は広告の品質と競合で変わる
同じ上限クリック単価でも、広告の品質や、同じ枠を競う広告しだいで、実際に払うCPCは変わります。
Google広告のヘルプでは、オークションの時点の広告の品質や競争の状況などをもとに、広告の順位と払う額が決まると説明されています。実際のCPCを左右するのは、主に以下の4つです。
- 広告の品質(見込まれるクリック率や、検索した言葉との関連性)
- 押した後のページの使いやすさ
- 同じ枠を競う広告の入札の額と品質
- 検索した人の状況(地域や時間、端末など)
品質の高い広告は、同じ上限クリック単価でも、よい順位に安く出やすくなります。入札の額を上げる前に、広告と押した後のページの質を見直すのが先です。もっとも、詳しい仕組みは広告の媒体ごとに違うため、出稿する媒体のヘルプもあわせて確かめておきましょう。
CPCはCPM・CPA・CTR・CVRと並べて見る
CPCは、クリック1回の費用を表す数字なので、表示から申込までのほかの指標と並べて見ることが大切です。
CPCだけでは、その広告が申込につながっているかまでは分かりません。一緒に見る4つの指標を、意味と計算のしかたで並べると下記のようになります。
| 指標 | 意味 | 計算のしかた |
|---|---|---|
| CPM | 表示1,000回あたりの費用 | 広告費 ÷ 表示回数 × 1,000 |
| CTR | 表示のうち、クリックされた割合 | クリック数 ÷ 表示回数 × 100 |
| CVR | クリックのうち、申込などの成果になった割合 | 成果の数 ÷ クリック数 × 100 |
| CPA | 成果1件あたりの費用 | 広告費 ÷ 成果の数 |
それぞれ詳しく解説します。
CPMとは費用がかかる時点が違う
CPCはクリックされたときに、CPMは表示されたときに費用がかかる考え方です。
表示ごとに費用がかかる広告でも、広告費をクリック数で割ればCPCを計算でき、クリック課金の広告と比べられます。以下は、CPMが500円の広告で、CTRによってCPCがどう変わるかを示した例です。
| CPM | CTR | 表示1,000回あたりのクリック数 | CPC |
|---|---|---|---|
| 500円 | 0.5% | 5回 | 100円 |
| 500円 | 1.0% | 10回 | 50円 |
| 500円 | 0.25% | 2.5回 | 200円 |
表示ごとに費用がかかる広告では、CTRが上がるほどクリック1回あたりの費用は下がります。
CPCとCVRからCPAが決まる
CPCをCVRで割ると、申込1件あたりの費用であるCPAが分かります。

図の例2のように、CPCが安くても申込になる割合(CVR)が低ければ、申込1件の費用はかえって高くなります。ここから言えることを3つに分けると、次のようになります。
- CPCが同じでも、CVRが2倍になればCPAは半分になる
- CPCが高いキーワードでも、CVRが高ければCPAは安く済むことがある
- 広告の良し悪しは、最終的にCPAや申込の数で判断する
CPCを下げる前に、CVRを上げられないかもあわせて考えましょう。
CPCの目安は業種とキーワードで大きく変わる
CPCには、どの広告にも当てはまる一律の目安はありません。
同じ検索広告でも、競う会社が多いキーワードほどCPCは高くなり、少ないキーワードでは安く済みます。CPCを大きく左右するのは、以下の4つの条件です。
- 業種や商品(1件の申込の価値が大きい商品ほど、競争が激しくなりやすい)
- キーワード(商品名や申込に近い言葉ほど、競う会社が多い)
- 広告の種類や配信先
- 地域や時期、時間帯
インターネット上には業種ごとの「平均CPC」をうたう数字もあります。ただ、集計の条件がそろっていなければ、自社の数字と比べても判断を誤ります。目安は外の平均値ではなく、自社の過去の数字と、申込1件にかけてよい費用(CPA)から逆算して決めましょう。
例えば、申込1件にかけてよい費用が5,000円で、CVRが2%なら、払ってよいCPCはおよそ100円までと考えられます。広告を出す前にキーワードごとの費用の見込みを知りたいときは、Google広告のキーワードプランナーのような媒体の道具が役に立ちます。
CPCを下げる方法は4つ
CPCを下げるには、入札の額を下げるより、広告の質と、広告を見せる相手を見直すことが大切です。
入札の額だけを下げると、掲載される順位や回数が下がり、クリックそのものが集まらなくなります。CPCを下げる方法として、ここでは以下の4つを取り上げます。
- 広告とページの品質を上げる
- キーワードを見直す
- 関係のない検索を除外する
- 狙う相手と配信の条件を絞る
それぞれ詳しく解説します。
広告とページの品質を上げる
入札の額を1円も変えなくても、広告の品質を上げればCPCが下がることがあります。
同じ上限クリック単価でも、品質の高い広告はよい順位に安く出やすいからです。検索した言葉と広告文、押した後のページの内容がそろっているほど、品質は高く評価されやすくなります。見直すときは、下記の3点から手をつけてください。
- 広告文に、検索した言葉や商品の名前を入れる
- 広告で伝えたことを、押した後のLPの最初に書く
- ページをスマートフォンでも速く、読みやすく表示する
広告文を変えた後は、CTRと実際のCPCの両方がどう動いたかを見ておくと、次の打ち手を選びやすくなります。
キーワードを見直す
リスティング広告では、CPCが高いキーワードばかりに頼らず、申込につながる言葉を広げることも効果的です。
短く一般的な言葉ほど競う会社が多く、CPCは高くなりがちです。キーワードの種類ごとの考え方を、次の表にまとめました。
| 見直すこと | 考え方 |
|---|---|
| 一般的な短い言葉 | CPCが高く、申込につながらないなら入札を下げるか止める |
| 悩みや条件を含む長い言葉 | 検索は少なくても、競う会社が少なく申込に近いことがある |
| 自社の商品名や社名 | 競う会社が少なく、CPCが安く済みやすい |
キーワードごとのCPCとCVRを並べ、申込1件の費用が見合う言葉に予算を寄せましょう。
関係のない検索を除外する
例えば「無料」を探している人のクリックにも、商品を探している人と同じ費用がかかります。
商品に関係のない検索で広告が出ていると、申込につながらないクリックに費用を払うことになるのです。検索広告では、除外キーワードを設定すると、決めた言葉を含む検索で広告を出さないようにできます。除外を検討したい言葉には、以下のようなものがあります。
- 「無料」「自作」「求人」など、商品を求めていない人が使う言葉
- 商品の対象外の条件を含む言葉
- 自社で扱っていない商品やサービスの名前
どの検索で広告が出たかは、管理画面の検索語句の報告で確かめられます。月に一度は目を通し、関係のない検索を除外に加えていきましょう。
狙う相手と配信の条件を絞る
広告を見せる相手や、配信する時間と地域を絞ると、申込につながりにくいクリックを減らせます。
ただし、条件を絞りすぎると、表示の回数そのものが減ってしまいます。見直すときは、下記の3つを確かめながら進めましょう。
- 申込が少ない時間帯や曜日に、費用がかかりすぎていないか
- 商品を扱っていない地域に配信していないか
- 端末ごとに、CPCと申込の割合に差がないか
条件ごとのCPCとCVRを比べ、費用に見合わない条件から順に入札を下げていくのが安全です。
CPCだけで判断するときの注意点は2つある
CPCは入口の費用にすぎないため、CPCだけを下げても、申込が増えるとは限りません。
安いクリックばかりを集めると、申込につながらない人のクリックが増え、申込1件の費用がかえって高くなることがあります。CPCだけを追ったときに陥りやすいのは、次の2つです。
- 安いクリックほど、申込につながりにくいことがある
- 申込1件の価値が大きい商品では、CPCが高くても見合うことがある
それぞれ詳しく解説します。
安いクリックは申込につながりにくいことがある
CPCが下がったのに申込1件の費用が上がる、ということは珍しくありません。
CPCが安い配信先やキーワードは、商品への関心が薄い人のクリックが多いことがあるからです。例えば、CPCを200円から80円に下げられても、CVRが3%から0.5%に落ちれば、申込1件の費用は約6,667円から16,000円に上がります。CPCが下がったときは、あわせて以下の3点を確かめておきましょう。
- CVRが下がっていないか
- 申込の数そのものが減っていないか
- 誤クリックや不正なクリックが混ざっていないか
不正なクリックはアドフラウドと呼ばれ、広告費を無駄にする原因になります。
申込の価値が大きい商品はCPCより申込1件の費用で判断する
カードやローン、保険のように、1件の申込から長く取引が続く商品では、CPCが高くても広告費に見合うことがあります。
こうした商品は、どの会社も申込1件に大きな費用をかけるため、キーワードのCPCが高くなりやすい傾向があります。CPCの代わりに見たいのは、下記の3つの数字です。
| 見る数字 | 分かること |
|---|---|
| CPA | 申込1件を得るのにかかった費用 |
| 審査の通過や契約まで進んだ割合 | 申込のうち、実際に顧客になった人の割合 |
| LTV | 顧客1人が取引を続けるあいだにもたらす利益 |
クリックの費用が高い言葉では、クリックではなく成果が出たときだけ費用を払う成果報酬型広告を組み合わせるのも一つの方法です。
クリックの値段を下げることと、申込1件の費用を下げることは、同じようで違う仕事です。CPCやCPAをまとめて見直したい場合は、Finfluenceのマーケティング支援でご相談を承っています。キーワードと広告の見直しから、押した後のページ、申込までの測り方まで一緒に設計できますので、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。
CPCに関するよくある質問
ここでは、CPCに関するよくある質問に回答します。CPCを見直す際の参考にしてください。
CPCとPPCは何が違いますか?
CPCはクリック1回あたりの費用という数字で、PPCはクリックされたときに費用がかかる広告の形を指します。
PPCは「Pay Per Click」の略で、クリック課金型とも呼ばれます。2つの言葉の違いを並べると、以下のようになります。
| 言葉 | 指すもの | 使われ方の例 |
|---|---|---|
| CPC(Cost Per Click) | クリック1回あたりにかかった費用 | 「今月の平均のCPCは100円」 |
| PPC(Pay Per Click) | クリックされたときに費用がかかる広告の形 | 「検索広告はPPCの広告」 |
PPCの広告の費用を、クリック1回あたりで表した数字がCPC、という関係です。
上限クリック単価より高い額を払うことはありますか?
原則としてありません。
ただし、Google広告のヘルプでは、入札単価の調整や一部の自動入札を使っている場合に、上限を上回ることがあると説明されています。自動入札を使うときは、1日の予算もあわせて決めておくと、使いすぎを防げます。
CPCが急に上がったときは何を見ればよいですか?
まずは、競う会社の広告が増えていないかと、自社の広告の品質が下がっていないかを確かめましょう。
確かめるときは、下記の順に見ていくと原因を絞れます。
- 入札の額や自動入札の設定を変えていないか
- 季節や時期で、競う会社が増えていないか
- 広告文や押した後のページを変えて、CTRが下がっていないか
原因が分からないまま入札を下げると、表示の回数が減り、申込も減ることがあります。
アフィリエイトにもCPCはありますか?
クリックに応じて報酬を払う形もありますが、アフィリエイトは成果に応じて払う形が中心です。
アフィリエイトの費用は申込や契約などの成果が出たときだけかかるため、クリックの費用が高い商品でも、申込1件の費用を先に決めて出稿できます。クリックがいくら集まっても、成果が出なければ費用はかからない点が、クリック課金の広告との大きな違いです。