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アドネットワークとは?仕組みとDSPとの違い、種類やメリット・デメリットを解説

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アドネットワークとは?仕組みとDSPとの違い、種類やメリット・デメリットを解説

ディスプレイ広告を始めようと調べると、「アドネットワーク」「DSP」「SSP」と似た言葉が次々に出てきて戸惑うのではないでしょうか。

どれも広告を多くのサイトに出すための仕組みですが、誰が使い、何を受け持つのかが違います。広告の担当者の方は、下記のような悩みを抱えていることも多いでしょう。

  • アドネットワークという言葉は聞くが、何をしてくれる仕組みなのかが分からない
  • DSPやSSPとの違いを聞かれても、うまく説明できない
  • 広告がどんなサイトに出ているのか分からず、任せたままでよいのか不安がある

アドネットワークは、広告を出せるサイトを1つずつ探して契約する手間をなくしてくれる便利な仕組みです。ただ、その便利さには裏があります。仕組みを知らずに配信を任せきりにすると、商品に合わないサイトに広告が出続けることがあるのです。

本記事では、アドネットワークの意味と仕組み、DSP・SSP・アドエクスチェンジとの違い、主な種類、メリットとデメリット、配信先の質の確かめ方、始め方を解説していますので、ぜひお役立てください。

この記事でわかること

  • アドネットワークは、多くのサイトやアプリの広告枠を束ねて、まとめて広告を出せる仕組み
  • DSPは広告主の側、SSPは媒体の側、アドエクスチェンジは枠を売り買いする市場で、受け持つ役割が違う
  • 一度に多くの人に届けられる反面、意図しないサイトに広告が出ることがある
  • 配信先のレポートを見て、合わないサイトを外しながら使い続ける
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アドネットワークは多くのサイトの広告枠を束ねてまとめて広告を出せる仕組み

アドネットワークとは、多くのWebサイトやアプリの広告枠を束ねてネットワークにし、広告主が1つの窓口からまとめて広告を出せるようにした仕組みのことです。

アドネットワークの仕組みの図。左に広告主がいて、1つの管理画面で広告と予算、届ける相手の条件を登録する。真ん中のアドネットワークが、提携するニュースサイト、ブログ、アプリ、動画サイトなどの広告枠に広告を振り分けて表示する。広告主はサイトごとに契約しなくてよく、サイトやアプリの運営者は広告主を自分で探さなくても広告枠から収入を得られる

アドネットワークを通すと、広告主はサイトごとに契約しなくても、提携している多くのサイトに広告を出せます。サイトやアプリを運営する側も、広告主を自分で探さずに、広告枠から収入を得られます。間に立つ仕組みがあることで、両方の手間が減るわけです。

アドネットワークで出す広告の多くは、画像や動画で表示されるディスプレイ広告です。代表的なアドネットワークの1つである Google ディスプレイ ネットワークについて、Google広告のヘルプでは次のように説明しています。

Google 広告を掲載できる 200 万以上のウェブサイトや動画、アプリの総称です。

引用:ディスプレイ ネットワークとは|Google 広告 ヘルプ

これだけの数のサイトと1つずつ契約することは、広告主にはまず不可能です。多くの人に広く商品を知ってもらいたいときに使う仕組み、と考えておくと分かりやすいでしょう。

仕組みをもう少し詳しく見ると、押さえておきたいのは以下の3つです。

  • 広告主とサイトの間に入って広告を振り分ける
  • 枠を1つずつ買う手間を減らすために広まった
  • 費用はクリックか表示の回数で決まる

それぞれ詳しく解説します。

アドネットワークは広告主とサイトの間に入って広告を振り分ける

アドネットワークの仕組みは、広告主から広告と予算を預かり、提携するサイトの広告枠に振り分けて表示し、表示やクリックに応じて費用を受け取る流れです。

広告主とサイトの運営者が直接やり取りしない代わりに、アドネットワークが間に入って両者をつないでいます。広告を登録してから費用が払われるまでは、以下の4つの段階で進みます。

  1. 広告主が、アドネットワークの管理画面で広告、予算、届ける相手の条件を登録する
  2. サイトやアプリの運営者が、アドネットワークに広告枠を提供する
  3. 人がサイトを開くと、アドネットワークが条件に合う広告を選んで枠に表示する
  4. 表示やクリックの回数に応じて、広告主が費用を払い、その一部がサイトの運営者に渡る

この仕組みができる前は、広告主はサイトの運営者や広告の代理店と、掲載する枠と期間を1つずつ決めて契約していました。

アドネットワークは枠を1つずつ買う手間を減らすために広まった

以前の広告は、決まった枠を決まった期間だけ買い取る純広告の形が中心でした。

アドネットワークが広まったのは、サイトごとに枠を買う手間を、広告主とサイトの運営者の両方から減らすためです。純広告だけで広告を出していたころは、下記のような困りごとがありました。

  • 広告主は、大きな媒体の枠しか現実的に買えず、費用も高くなりやすかった
  • 小さなサイトの運営者は、広告主を自分で見つけられず、枠が売れ残りやすかった
  • 広告がどれだけ見られ、クリックされたかを、サイトをまたいでまとめて見られなかった

アドネットワークは、小さなサイトの枠まで束ねることで、少ない予算でも多くのサイトに広告を出せるようにしました。とはいえ、純広告がなくなったわけではありません。目立つ枠に確実に出したいときは純広告、広く届けたいときはアドネットワークと、目的で使い分けましょう。

アドネットワークの費用はクリックか表示の回数で決まる

広告がクリックされた回数か、表示された回数か。アドネットワークの費用は、多くの場合このどちらかで決まります。

どちらで払うかは、アドネットワークや選ぶ設定によって変わります。動画の視聴課金も含めると、主な課金の方法は次の3つです。

課金の方法 費用がかかる時点 向いている目的
クリック課金(CPC) 広告がクリックされたとき サイトに来てもらいたい
インプレッション課金(CPM) 広告が1,000回表示されるごと 多くの人に知ってもらいたい
動画の視聴課金 動画の広告が一定の時間見られたとき 動画で商品の印象を残したい

クリックや表示の単価が安くても、申込につながらなければ費用に見合いません。1件の申込にかかった費用(CPA)もあわせて見ておくと、単価の安さに惑わされずに済みます。

アドネットワークとDSP・SSP・アドエクスチェンジは受け持つ役割が違う

アドネットワークとDSP、SSP、アドエクスチェンジは、どれも多くのサイトに広告を出すための仕組みですが、受け持つ役割が違います。

アドネットワークとDSP、SSP、アドエクスチェンジの位置の図。左の広告主の側にDSPがあり、複数のアドネットワークやアドエクスチェンジの枠から、表示1回ごとに入札して買う。真ん中のアドエクスチェンジは、多くのアドネットワークや媒体の枠を表示1回ごとに売り買いする市場。右の媒体の側にSSPがあり、複数の買い手の中から最も条件の良い広告を選んで枠に出す。アドネットワークは、自分と提携するサイトの枠を束ねて広告主に売る

アドネットワークが増えると、今度は新しい手間が生まれました。広告主はどのネットワークに出すかを、サイトの運営者はどのネットワークに枠を出すかを、選ばなければならなくなったのです。その手間を減らすために生まれたのがDSP、SSP、アドエクスチェンジで、使う人と受け持つことで比べると下記のようになります。

仕組み 使う人 受け持つこと
アドネットワーク 広告主とサイトの運営者 提携するサイトの枠を束ね、広告を振り分けて出す
DSP 広告主 複数のアドネットワークなどの枠から、表示1回ごとに入札して買う
SSP サイトの運営者 複数の買い手の中から、最も条件の良い広告を選んで出す
アドエクスチェンジ 両方 多くのアドネットワークや媒体の枠を、表示1回ごとに売り買いする

それぞれ詳しく解説します。

DSPは広告主の側で複数の枠をまとめて買う

1つのアドネットワークでは、そのネットワークと提携するサイトにしか広告を出せません。

DSP(Demand-Side Platform)は、広告主の側に立ち、複数のアドネットワークやアドエクスチェンジの枠をまとめて買い付けるための仕組みです。ネットワークをまたいで広告を出せる点が、アドネットワークとの大きな違いになります。DSPならではの特徴として、以下の3つが挙げられます。

  • 広告が表示される1回ごとに、その場で入札して枠を買う(リアルタイム入札)
  • 見る人の特徴に合わせて、表示1回ごとに出すかどうかと価格を決める
  • 複数のアドネットワークをまたいで、同じ人に出す回数をまとめて抑えやすい

広告を見る人を細かく選んで出す使い方は、ターゲティング広告の考え方と同じです。複数のネットワークに広く出したい場合や、相手を細かく選びたい場合に、DSPの利用を考えてみてください。

SSPはサイトの運営者の側で最も条件の良い広告を選ぶ

DSPが広告主のための仕組みなら、SSP(Supply-Side Platform)はサイトの運営者のための仕組みです。

広告枠からの収入が大きくなるように、出す広告を選ぶ役割を持ちます。人がサイトを開いてから広告が出るまで、SSPは次の順に動きます。

  1. 人がサイトを開くと、SSPが広告枠の情報を複数の買い手に伝える
  2. DSPやアドネットワークが、その枠に出したい広告と価格を返す
  3. SSPが最も条件の良い広告を選び、枠に表示する

広告主がSSPを直接使うことはほとんどありません。それでも、自社の広告がどう選ばれて表示されているかを知る手がかりにはなります。

アドエクスチェンジは枠を表示1回ごとに売り買いする市場

アドエクスチェンジは、多くのアドネットワークや媒体の広告枠を集め、表示1回ごとに入札で売り買いする市場のような仕組みです。

アドネットワークがそれぞれ自分の提携先の枠だけを扱うのに対し、アドエクスチェンジはネットワークをまたいで枠を取引します。2つを並べると、違いは下記のように整理できます。

  • アドネットワーク:自分と提携するサイトの枠を束ね、決めた単価や入札で広告主に売る
  • アドエクスチェンジ:多くのネットワークや媒体の枠を集め、表示1回ごとに入札で値段を決める

広告主の多くは、アドエクスチェンジを直接ではなく、DSPを通して使います。言葉の違いを押さえたら、自社が使う配信の仕組みがどれにあたるのかを、代理店や媒体の担当者に確かめておきましょう。

アドネットワークと純広告やアフィリエイト広告は費用のかかり方が違う

アドネットワークは、純広告やアフィリエイト広告と比べると、枠の買い方と費用のかかり方が違います。

同じようにサイトに出る広告でも、何に対して費用を払うかが違えば、向いている目的も変わるためです。費用がかかる時点と出るところで比べると、4つの広告の違いは以下の表のようになります。

広告 費用がかかる時点 出るところ
アドネットワーク 表示やクリックがあったとき 提携する多くのサイトやアプリ
純広告 枠を買ったとき(期間や回数を先に決める) 選んだ1つの媒体の決まった枠
アフィリエイト広告 申込などの成果が出たとき 提携したメディアの記事や紹介の枠
リスティング広告 広告がクリックされたとき 検索の結果の画面

アドネットワークは、まだ商品を探していない人にも広く届けられる点が、ほかの広告にない強みです。その分、すぐの申込を増やす役には向きません。申込を増やしたいなら、検索している人に届くリスティング広告や、成果が出たときだけ費用がかかるアフィリエイト広告と組み合わせるのが向いています。

アドネットワークの主な種類は運営する会社で3つに分けられる

アドネットワークの主な種類は、検索や大きなポータルの会社が運営するもの、SNSの会社が運営するもの、広告の専門の会社が運営するものの3つに分けられます。

どの会社が運営しているかで、広告が出るサイトやアプリの顔ぶれと、使える相手の選び方が変わります。運営する会社ごとの特徴は、次のように分かれます。

  • 検索やポータルの会社のアドネットワーク:自社のサービスと提携するサイトの両方に出せる
  • SNSの会社のアドネットワーク:SNSの広告を、SNSの外のアプリなどにも広げて出せる
  • 広告の専門の会社のアドネットワーク:スマートフォンのサイトやアプリなど、得意な配信先を持つ

それぞれ詳しく解説します。

検索やポータルの会社のアドネットワークは届く範囲が広い

国内でアドネットワークを使うなら、まずGoogle広告とLINEヤフー広告の2つが候補になります。

どちらも、検索広告と同じ会社の管理画面で使えます。検索広告をすでに出している会社なら、新しく覚えることが少なく、始めやすいはずです。2つのアドネットワークの概要を、下記の表にまとめました。

アドネットワーク 広告を出す仕組み 主な広告の出る場所
Google ディスプレイ ネットワーク Google広告のディスプレイ キャンペーン 提携するサイト、アプリ、動画
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告の配信先 LINEヤフー広告 ディスプレイ広告 Yahoo! JAPANやLINEのサービス、提携するサイトやアプリなど

LINEヤフー広告 ディスプレイ広告は、以前の「Yahoo!広告 ディスプレイ広告」と「LINE広告」を2026年4月に統合したものです。古い記事では、Google ディスプレイ ネットワークは「GDN」、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)は「YDA」という略称で書かれていることが多いため、調べるときは名前の違いに気をつけましょう。

SNSの会社のアドネットワークはSNSの外にも広告を広げる

Metaが提供する Meta Audience Network のように、SNSの会社も、自社のSNSの外にあるアプリなどに広告を出せるアドネットワークを持っています。

SNSの広告を作る流れの中で使えるのが、このタイプの特徴です。主な点を挙げると、以下の3つになります。

  • SNSの広告を作るときの設定で、配信先の1つとして選べる
  • SNSの登録情報をもとに、相手を選んで出せる
  • 広告が出るのは、提携するスマートフォンのアプリなどが中心になる

SNSの画面の中に出す広告はSNS広告として別に考え、アドネットワークはその届く範囲を広げる配信先として扱いましょう。配信先に選ぶかどうかは、SNSの中だけで配信した結果と比べて決めるのがおすすめです。

広告の専門の会社のアドネットワークは得意な配信先を持つ

大手の媒体のほかにも、広告の配信を専門にする会社が運営するアドネットワークがあります。

国内の例としては、株式会社アイモバイルの i-mobile Ad Network などが知られています。選ぶ際は、次の4点を確かめておきます。

  • どんなサイトやアプリに広告が出るのか
  • 使える広告の形(画像、動画、記事の中に並ぶ形など)
  • 費用のかかり方と、始めるのに必要な最低の金額
  • 広告が出たサイトの一覧を見られるか

大手のアドネットワークでは届きにくい配信先を持っていることもあります。いきなり専門の会社から始めるより、大手で結果を見てから、足りないところを補う形で試すのが近道です。

アドネットワークのメリットは3つある

アドネットワークのメリットは、一度に多くのサイトに出せること、少ない予算から始められること、結果をまとめて見て直せることの3つです。

どれも、サイトごとに枠を買う純広告では手間や費用がかかっていたところです。3つを並べると、下記のようになります。

  • 一度に多くのサイトやアプリに広告を出せる
  • 少ない予算から始めて、結果を見ながら増やせる
  • 管理画面で結果をまとめて見て、相手や広告を直せる

それぞれ詳しく解説します。

一度に多くのサイトやアプリに広告を出せる

1つの管理画面から、提携する多くのサイトやアプリに広告を出せるのが、アドネットワークのいちばんの利点です。

サイトごとに契約や入稿をしなくてよいため、広告を出すまでの手間が大きく減ります。一度に多くのサイトに出せると、以下のようなことができます。

  • まだ商品を探していない人にも、商品の名前を知ってもらえる
  • 人が普段見ているニュースやブログ、アプリの中で広告を見てもらえる
  • 検索広告だけでは届かない人数に、短い期間で届けられる

多くの人に知ってもらう段階の広告に向いているため、検索広告と役割を分けて使いましょう。

少ない予算から始めて結果を見ながら増やせる

枠を先に買い取る純広告と違い、アドネットワークでは表示やクリックがあった分だけ費用がかかります。

そのため多くのアドネットワークは、1日の予算を決めて少ない金額から始められます。少額から始める場合は、例えば次の順に進めます。

  1. 1日の予算を小さく決め、2〜4週間ほど配信する
  2. クリックの割合や申込の数が良い広告と相手の条件を見つける
  3. 結果の良いところに予算を寄せて、少しずつ増やす

気をつけたいのは、始めたばかりの時期の数字です。配信の量が少ないうちは、数字がぶれやすくなります。数日の結果だけで止めたり増やしたりしないようにしましょう。

管理画面で結果をまとめて見て相手や広告を直せる

どの広告が、どんな人に、どのサイトで見られ、クリックされたのかを、管理画面でまとめて比べられます。

多くのサイトに出した広告の結果が1か所に集まるため、直すところを決めやすくなります。管理画面でよく見る数字と、そこから分かることは下記の通りです。

数字 分かること
表示回数 広告がどれだけ表示されたか
CTR(クリック率) 表示のうち、どれだけクリックされたか
申込の数と1件あたりの費用 広告が申込につながっているか
配信先ごとの結果 どのサイトやアプリで結果が良いか、悪いか

一度サイトに来た人にもう一度広告を出すリターゲティング広告も、多くのアドネットワークで使えます。数字を見て、結果の悪い広告や配信先は止め、良いものに予算を寄せていくのが基本の回し方です。

アドネットワークのデメリットは3つある

アドネットワークのデメリットは、意図しないサイトに広告が出ること、同じ人に何度も出やすいこと、アドネットワークごとに仕組みが違うことの3つです。

多くのサイトに自動で広告を振り分ける仕組みであるため、便利さと引き換えに、細かいところまで目が届きにくくなります。デメリットとして押さえておきたいのは、以下の3つです。

  • 商品に合わないサイトや、質の低いサイトに広告が出ることがある
  • 同じ人に何度も広告が出て、嫌がられることがある
  • アドネットワークごとに、設定や数字の数え方が違う

それぞれ詳しく解説します。

商品に合わないサイトに広告が出ることがある

広告が出るサイトを1つずつ選んでいない以上、商品に合わないサイトに広告が出てしまうことは避けられません。

内容の信頼できないサイトや、広告主の印象を損ねる内容のサイトに広告が出ると、商品や会社の評判にも関わります。合わないサイトに出たときは、次のようなことが起きやすくなります。

  • クリックはされるのに、申込につながらない
  • 広告を見た人に、会社や商品の印象を悪く受け取られる
  • 人ではなくプログラムによる表示やクリックに費用を払ってしまう

救いは、合わない配信先を、配信先のレポートを見ながら1つずつ外していけることです。配信を任せきりにせず、定期的にレポートを開きましょう。外すのが早いほど、合わないサイトに使う費用も少なくて済みます。

同じ人に何度も広告が出ることがある

同じ人がいくつものサイトを見るたびに、同じ広告が追いかけるように出ることがあります。

特に、リターゲティング広告のように相手を狭く絞ると、同じ人に広告が集中しやすくなります。回数を抑えるには、下記のような設定が役に立ちます。

  • 1人に1日や1週間で出す回数の上限を決める
  • 申込を終えた人には広告を出さないようにする
  • 同じ画像を長く使い続けず、広告を入れ替える

同じ人に広告が出る回数(フリークエンシー)が多すぎると、広告を見た人に嫌がられ、費用も無駄になります。回数の上限は、配信を始める前に決めておきましょう。

アドネットワークごとに設定や数字の数え方が違う

同じ「表示回数」や「申込の数」でも、アドネットワークが違えば、そのまま比べられないことがあります。

運営する会社ごとに、設定の画面、相手の選び方、数字の数え方が違い、どの時点で数えるかもそろっていないためです。複数のアドネットワークを使うなら、以下の3つを先に決めておきます。

決めること 決める理由
申込の数え方 各管理画面の申込の数が、自社の記録と合わないことがあるため
比べる数字 1件あたりの費用など、同じ物差しで比べるため
見る期間 数字のぶれを避け、同じ長さの期間で比べるため

申込の数は、各管理画面の数字だけでなく、自社の申込の記録と照らし合わせて確かめることが大切です。

アドネットワークは配信先の質を確かめながら使う

アドネットワークを使うときは、広告がどのサイトやアプリに出ているかを定期的に確かめ、合わない配信先を外しながら使いましょう。

配信先の質が低いと、見た目の数字は良くても、実際の顧客は増えないためです。配信先の質は、図のような4つの手順で確かめていきます。

アドネットワークの配信先の質を確かめる手順の図。1つ目は配信先のレポートを見て、広告が出たサイトやアプリの一覧を確かめる。2つ目はクリックの割合が不自然に高いのに申込が無い、滞在がとても短いといった配信先を見つける。3つ目は合わない配信先を除外の一覧に入れる。4つ目は出したくない内容のカテゴリをあらかじめ外しておく。これを月に1回ほど繰り返す

多くのアドネットワークでは、広告が出たサイトやアプリの一覧を見られ、出したくない配信先を除外の一覧に入れられます。一覧を見るときは、次のような配信先に目を留めます。

  • クリックの割合が不自然に高いのに、申込が1件もない
  • サイトに来た人がすぐに帰ってしまい、ほかのページを見ていない
  • サイトの名前や内容が、商品と関係のないものばかりになっている

1つ目の、クリックは多いのに申込がない配信先は、人の手によるクリックではない可能性もあります。人のふりをしたプログラムに広告を表示させたりクリックさせたりして、広告費をだまし取る手口は、アドフラウドと呼ばれます。不自然な数字の配信先を見つけたら、除外の一覧に入れたうえで、媒体の担当者にも知らせておきましょう。

金融の商品の広告は媒体の審査と表示のルールを先に確かめる

ローンやカード、保険などの金融の商品は、アドネットワークで出す場合も、広告の審査や配信の条件が細かく決まっています。

媒体ごとに、出せる商品や広告に書けることの決まりがあり、法令の表示のルールもかかるためです。配信を始める前には、以下の3点を確かめておきます。

  • 媒体の広告の審査で、金融の商品に求められる書類や表示があるか
  • 金利や手数料など、広告に書くときに条件の表示が必要な内容を含んでいないか
  • 借入れや投資をあおる言い方になっていないか

配信先の質によっては、広告を出したサイトの内容が商品の信頼を損ねることもあります。金融の商品では、出したくない内容のカテゴリをあらかじめ外し、配信先の一覧をこまめに確かめると安心です。

アドネットワークの始め方は5つの手順

アドネットワークは、目的を決める、ネットワークを選ぶ、相手を決める、広告を作る、測って直す、の5つの手順で始めましょう。

先にネットワークや広告の形から決めると、何を基準に良し悪しを判断するかが決まらないまま配信が始まってしまいます。目的から測り方までを、下記の順に決めていきます。

  1. 目的を決める:知ってもらいたいのか、申込を増やしたいのかを決める
  2. ネットワークを選ぶ:届けたい相手が多く見ているサイトやアプリを持つネットワークを選ぶ
  3. 相手を決める:年代や関心、一度サイトに来た人など、届ける相手の条件を決める
  4. 広告を作る:バナー広告や動画など、配信先の形に合わせて広告クリエイティブを用意する
  5. 測って直す:申込の数え方(コンバージョンの設定)をしてから配信し、配信先と広告を見直す

後回しにしやすいのが、5つ目の申込の数え方です。あとから設定すると、それまでの配信の良し悪しを判断できなくなります。配信を始める前に済ませておきましょう。

広告の組み立てから配信先の見直し、申込までの流れの改善までをまとめて進めたいときは、Finfluenceのマーケティング支援にご相談ください。今の広告がどんなサイトに出て、どれだけ申込につながっているかが分からない状態からでも整理をお手伝いしますので、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。

アドネットワークに関するよくある質問

ここでは、アドネットワークに関するよくある質問に回答します。アドネットワークを使い始める際や、配信を見直す際の参考にしてください。

アドネットワークとディスプレイ広告は同じものですか?

同じものではありません。

ディスプレイ広告は、サイトやアプリの広告枠に画像や動画で出る広告の形を指します。アドネットワークは、その広告を多くのサイトに振り分けて出すための仕組みを指します。広告の形と、それを届ける仕組み、という関係です。

アドネットワークで広告を出すサイトを選べますか?

選べます。

選び方には、以下の3つがあります。

  • 出したいサイトやアプリを指定する
  • 出したくないサイトやアプリを除外の一覧に入れる
  • 出したくない内容のカテゴリをまとめて外す

最初は広く出して結果を見て、合わないサイトを除外していく使い方が一般的です。

サイトの運営者がアドネットワークで収入を得るにはどうすればよいですか?

アドネットワークに申し込み、審査を通った後に渡されるコードを、サイトの広告枠に貼ります。

Googleのアドネットワークなら、サイトの運営者向けの Google AdSense から申し込めます。広告が表示されたりクリックされたりすると、広告主が払った費用の一部が、運営者の収入になります。

アドネットワークとDSPはどちらを使えばよいですか?

初めてなら、Google広告やLINEヤフー広告のような大手のアドネットワークから始めるのがおすすめです。

管理画面が分かりやすく、少ない予算から結果を見られるためです。複数のネットワークに広く出したい、相手をもっと細かく選びたい、となった段階で、DSPの利用を考えましょう。

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